LINEの一斉配信はNG?高稼働店が取り組む新常識
皆様こんにちは
株式会社船井総合研究所の中井将司です。
今回のコラムでは高稼働店が取り組むLINEのマーケティングツール活用についてお話しいたします。タイトルに書いてある通り、高稼働店の中にはLINE登録者全員に同じ内容を送るのはNGとしている法人が増えてきました。
このような動きを受け、今後は高稼働店だけでなく業界各社の中でも各ユーザーのニーズに合わせた配信を行うというのが今後の常識になるかと個人的にも感じております。
本日のコラムではそのLINEツールを活用しどのようなことに取り組んでいるかなどをお話しいたしますので、今後の業績アップに向けぜひご参考にしていただければと思います。
■ その販促の目的は?
スマスロが導入されましたが皆様の商圏はどうでしょうか?スマスロの玉利アップによる業績アップを達成できた法人は多数存在するかと思いますが、ここで重要なことは競合から客数シェアを奪えたかどうか?です。
客数アップに向け様々な販促に取り組まれた法人も多くいらっしゃるかと思います。ただ要注意な点として新規に向けたWeb集客にのみ注力し再来店を促せていないケースや、外部集客ではなく店内の機種ポップや玉利の調整などいわゆる客滞アップに向けた取り組みのみ頑張っているケースも目立ちます。
実際に私の支援先でも同じようなエラーを起こした店舗は存在します。 そちらの店舗でスマスロ導入時にどのような販促を実施するか?と議論になった際に出た意見が「スマスロに設定を入れて出玉アピールをする」や、「店内のスマスロ機種ポップを増やす」などいわゆる店内販促のみで、外部へはチラシで集客しますとの回答でしたが、実際にそのような店舗ではいくらスマスロが入ろうとも業績アップにはつながりません。
業績アップを達成するには下記3点の目的に沿った販促を行うことが必須になります。
- ① 外部集客
- ② 客滞アップ
- ③ 再来店
特に多くの店舗でミスしやすいのが③の再来店ですが、ただLINEを送っているだけでは再来店率を高めることはできません。
本日は再来店アップに向けたLINEの事例をお話し致します。
■ 今後の新常識はLINEの個別配信
LINEの公式アカウントは2022年においては当たり前の販促手法になっています。逆に実施していない店舗はごくわずかと今お読みいただいている皆様の店舗でもごく当たり前に実施しているかと思います。ただここで重要なのが高稼働店の中にはすでにLINEツールを駆使し、登録者ごとのニーズに合わせた配信を行っているということです。
具体的にはスロットを好きな方にはスロットの内容のみ配信したり、週末にのみ来店する方には週末の案内のみを配信するなどユーザーニーズに合わせた配信を行っています。
下記がそのイメージにありますが、今回のスマスロ導入でも事前から興味の度合いが高かったユーザーには配信量を増やすなどの取り組みを行っていたりします。
結果としてこちらの事例法人ではツール導入後のLINE登録者のうち3か月以内のブロック率が10%とユーザーニーズに沿った配信を行えております。
また二つ目に取り組んでいるのがシナリオ配信です。こちらの店舗では車で5分ほどの場所に自店と同レベルの高稼働店がありますが、集客日の集客数アップに向けオンライン抽選を軸としたLINE集客を行っています。
イメージとしては当日自店のオンライン抽選に参加いただいた方にはメイン機以外の案内も行い抽選後離反の防止を実施、オンライン抽選を参加しなかった方には昼時点での空き台を告知し、まだチャンスがあることの訴求を実施し、競合店から昼以降の集客にも成功しております。
■ 結論
本日は簡単にLINEの事例をお話ししましたが、高稼働店にとってこれは当たり前のツールになってきています。今後の業績アップに向けては外部に向けたWeb集客はもちろん、再来店をどれだけ促せるかが重要です。
今回は事例についても細かい部分や他のシナリオ配信の手法は除いて一例のみお話ししましたが、興味がございます方は事例の詳細をお話しいたしますので、ぜひCFYもしくは船井総研までお問い合わせいただければと思います。