高稼働店が取り組むLINE集客事例
皆様こんにちは 株式会社船井総合研究所の中井将司です。
今回のコラムでは前回のLINEのマーケティングツール活用についてより詳細な事例をお話しいたします。また6月から変更されるLINEの料金プランについても触れますので、今後の販促費適正化また業績アップに向け、ぜひご参考にしていただければと思います。
■ なぜ今LINEツールを導入すべきか?
前回コラムにてLINEツールをお話しした際に、LINEツールを導入すべき理由として、新規集客後の再来店を強化することを挙げさせていただきました。スマスロやゴジエヴァの導入など話題性のある新台がこの年末には多数入り、そこで新規集客に成功した企業も多いかと思います。
もちろん単なる新台導入による集客ではなく、スロット市場の活性化により特定日の集客が増加している法人も少なくないかと思います。そういった中で重要になるのが新規集客をした後、どれだけの客数を再来店に誘導できるか?競合店に戻さないか?です。そういった点ではLINEによる再来店誘導の強化がマストになります。
そしてもう一つの理由がLINEコストの削減です。把握されている方も多いかと思いますが、23年6月よりLINE公式アカウントの料金プランは変更されます。具体的には下記の図を確認ください。
簡単にまとめると今まではライトプランで済んでいた店舗もプラン内で無料の配信数が15,000通から5,000通に変更されることで。5,000円のプランでは収まらなくなります。これは15,000円のプランでも同様で6月以降LINEの配信方法を変えなければコストの超過は避けようがありません。
そこで必要なのがLINEツールによる、不要な顧客層への配信の停止です。具体的には事例店舗ではLINEツールを活用し下記の無駄な配信を削減しています。
- 「ブロックはしていないがメッセージへのアクションがない」客層への最大集客日関連以外の配信停止
- 「土日のみLINEに反応する」客層への平日の配信を停止
これらは一例ですが、LINEに登録している客層のうち、「週末のみ来店する」や「夜配信のみ反応」などの属性を分けることで、各客層に適した配信を実施しています。その結果無駄な配信数も削減でき、現在では変更後の上限通数での配信に成功しています。
■ 集客数アップに向けた配信手法
続いて実際に事例店舗で行っている配信内容について、2つほどご紹介させていただきます。
① オンライン抽選を軸とした自動配信
こちらの店舗では競合店と特定日が同じ日時となっており、そこで実施したのがオンライン抽選に参加しなかった(=競合店に流れたと想定される)客層への自動配信です。
具体的にはオンライン抽選に参加しなかった客層に向けて、競合店の再整列の時間に自店の集客企画の案内を送り、その後店内状況を配信するというのを一連の設定で配信を実施しております。結果としてこちらの店舗では競合店のあふれ客の獲得に成功し、抽選以降の客数増加に成功しております。
② 友達登録後の抽選参加に応じた自動配信
こちらの店舗で実施したのが年一クラスの最大集客日の際に、事前に友達獲得を進め、その期間内に登録した友達が集客日のオンライン抽選に参加したかどうかで自動配信をするというものです。
実際に皆様の店舗でも周年などの年一の集客日や大型リニューアルを行った際にはLINE友達数は増加すると思いますが、そこで大事なのがその登録した客層を来店にまで繋げることができたかどうか?です。こちらの店舗では単なる友達登録で終わらせず、オンライン抽選に参加しなかったユーザーに絞り、次回来店に向けた配信を実施しております。
■ 結論
本日は取り組み内容を二つほどご紹介させていただきました。事例店舗では他にも様々な取り組みを実施しておりますが、LINEツール導入により新規客の際リア店率は向上し、安定した集客を実現しています。今後スロット市場が活性化する中では新規集客はもちろん再来店強化が必須になります。またコスト面でも6月以降のコスト超過を抑えるためにも、無駄な配信をどれだけ削減できるか?は中期的なテーマになるかと思います。
今回事例法人の取り組み内容について紹介しましたが、もしご興味がございます方は事例の詳細をお話しいたしますので、ぜひCFYもしくは船井総研までお問い合わせいただければと思います。