2月第一週から見る業績維持店舗の共通点
皆様こんにちは 株式会社船井総合研究所の中井将司です。
本日のコラムでは、5号機撤去後の2月第一週において業績が好調な店舗の共通点についてお話しさせていただきます。
■ はじめに
5号機が撤去されてから10日間ほど経過しましたが、皆様の店舗業績はいかがでしょうか?2月に入り様々な企業様とお話しさせていただいていると、5号機撤去後スロットユーザーが10%以上離反した、5号機がなくなったことで玉利が低下し粗利が厳しくなった、などの様々な声をいただきます。5号機撤去のタイミングで稼働・粗利が下がるのは当然のように考えられます。
しかし、ここで皆さまに考えていただきたいポイントが、そういった状況下でどのように業績を上げるかということです。
結論としては、平日稼働が下がる分、ピーク日稼働の底上げが今後の業績アップには求められます。2次商圏から集客し、ピーク日稼働を上げることが今後必須となります。
そこで必要なのが、Web集客を活用した2次商圏アプローチになります。今業績が好調な法人はWeb集客に取り組み、二次商圏から集客に成功していることが共通点として挙げられます。
■ 成功事例
関西郊外350台併設店
6号機バラエティ(12台) | 2,500枚(40銭) |
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アイム・ファンキー(18台) | 4,500枚(30銭) |
平均稼働 | 6,500枚(35銭) |
6号機バラエティ(12台) | 18,000枚(0銭) |
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アイム・ファンキー(18台) | 8,500枚(20銭) |
平均稼働 | 8,500枚(28銭) |
6号機バラエティ(12台) | 15,500枚(10銭) |
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アイム・ファンキー(18台) | 9,500枚(20銭) |
平均稼働 | 7,500枚(31銭) |
こちらの店舗では11月から6号機バラエティの稼働アップに挑戦したのですが、その際に実施したのがWeb集客による二次商圏攻略でした。競合店が5号機をメインに営業する中で6号機を起点に、「6号機にニーズを持つユーザー」にのみ広告を配信し、1月時点で6号機バラエティの育成に成功しました。そしてその結果、2月の特定日においても5号機客をスムーズに6号機に誘導できたことで、業績を維持することに成功しています。
ここで業績維持につながった成功の要因として、6号機にニーズを持つユーザーに対するWeb集客の運用と、Webを活用した2次商圏攻略が挙げられます。 今多くの法人が業績アップに向けWeb広告を取り組まれていますが、6号機にニーズを持つユーザーに絞った配信ができるかどうかが、2月以降は今まで以上に重要になります。
その理由として「5号機撤去による遊技客数の減少」と「機械力の低下」が挙げられます。一つ目に遊技客数の減少についてですが、5号機撤去後は5号機しか打たないというユーザー層の離反が見込まれます。実際に私のご支援先でも2月に入り商圏客数が減少したというケースが多く存在します。
そういった状況下では仮に客数シェアを維持していたとしても総客数は減少し、業績ダウンに陥ってしまうことが予測されます。そのような遊技客数が減少する中で、今後も業績アップを狙おうとするのであれば、今までアプローチできていなかった2次商圏への販促が必要となり、結果としてWeb広告の精度アップが求められるのです。
二点目に集客起点の機械力の低下ですが、今まではWeb広告に失敗していても、元から店舗が保有している機械の力で集客できている法人が多く存在していました。
しかし、2月以降は機械の力だけでは集客が不可能です。今回の事例でも6号機バラエティにニーズのあるユーザーにピンポイントでWeb広告を届け、自店の集客企画を伝えきったことで集客に成功しましたが、ただWeb広告をばらまき型で販促しているだけでは、集客見込みが高い層にアプローチできず、結果として集客に成功しない可能性が高くなるのです。
具体的なターゲットの絞り方については過去のコラムをお読みいただければと思いますが、オール6号機時代の機械の力が弱い環境では、今まで以上に精度の高いWeb集客が求められるのです。