GWで集客に失敗した企業の共通点は○○
皆様こんにちは 株式会社船井総合研究所の中井将司です。
本日はSNS集客で誤りやすい成功のポイントについてお話致します。 コロナによる客数減少の中でそれに対応するため、GWにSNS集客を実施された法人がたいへん多かったかと思います。しかし、その中で成功している企業は1割もいなかったのが現状です。実際に多くの法人様からSNS集客に成功しないというご相談を受けさせていただきましたが、それらの法人様で共通しているのが「広告のターゲティングの精度の悪さ」です。
結論から言えばLPは作ってはいても、広告配信のターゲティングが悪く、成果に繋がっていない法人様がたいへん多いのです。具体的にはパチンコスロットのユーザー以外に配信をしているケースや、全く違う商圏に配信されているなどの意味のない投資をされている法人様がたいへん多く散見されます。
これは広告代理店に任せきりの場合によく発生するケースです。今回のメルマガでは実際に広告代理店に依存していた店舗様がV字回復するために変えたことを解説させていただきます。
では、まず事例店舗についてですが、緊急事態宣言が出たエリアの店舗様になります。 店舗ポジションとしては地域五番店で合計400台ほどの小型店になります。
【2021年2月・4月対比】
2021年2月 | 2021年4月 | |
20円S | 2,000枚(30銭) | 3,000枚(25銭) |
4円P | 2,500発(35銭) | 3,500発(35銭) |
2021年2月 | 2021年4月 | |
20円S | 3,500枚(30銭) | 6,500枚(15銭) |
4円P | 3,200発(25銭) | 4,500発(20銭) |
2021年2月 | 2021年4月 | |
バラエティ | 2,500枚(40銭) | 18,500枚(-10銭) |
番長3 | 6,500枚(10銭) | 8,000枚(20銭) |
5.5号機バラ | 5,500枚(15銭) | 7,500枚(20銭) |
こちらの店舗で変えたことが集客起点と広告配信の精度アップの二つです。
集客起点の変更
一点目に変えたのが集客起点の変更ですが、今までは番長3や5.5号機バラエティといったメイン機を中心に土曜日に集客をかけていました。しかし地域一番店や大型店に規模の差で勝てず、メイン機のみに稼働がついている状態になっていました。 そこで変えたのがバラエティをメインとした集客戦略です。今までもバラエティは企画として実施していましたが、稼働が悪く機能していませんでした。しかし、商圏のユーザーニーズを分析するとバラエティ機種に対するニーズが全国比率以上に高く、バラエティ企画に適した商圏ということが判明しました。そういった背景からバラエティ企画を集客起点として販促を実施していきました。
広告配信の精度アップ
二点目に変えたのが広告配信のターゲティングの精度です。今までは商圏内の全ユーザーに配信していましたが、それでは配信精度が悪く、本当に呼びたい客層に広告を届けることができません。SNS集客において重要な事がターゲティングの精度の高さです。バラエティにニーズを持つユーザーにのみ配信することが今回のバラエティ戦略では重要なのですが、広告代理店に任せきりの際にはそもそもパチンコスロットのユーザー以外にも配信がされており、全く集客に繋がっていなかったのです。
実際にこちらの法人様以外でも、広告代理店に依存している場合には集客に繋がる配信の設計がされていないパターンがたいへん多く見受けられます。まずはそのような配信精度の悪さを変えることが集客成功の第一歩になるのです。
今回お盆の集客成功に向け多くの法人様で陥っている失敗が、広告配信のターゲティングの悪さだと述べさせていただきました。 多くの企業様とお話する中で「うちはそんなことないです」と話される企業様も多くいらっしゃいますが、私の経験則で言えばそのうち9割では全く関係ない層に配信されていることや、そもそもの配信エリアが全く異なるなど集客に繋がらないなど、ただ配信されるだけのパターンが多く発生しています。
こちらの点についてはお盆に向けて至急見直しをかけていただければと思います。参考になれば幸いです。