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皆様こんにちは
株式会社船井総合研究所の中井将司です。

本日のコラムでは、遊技機CMとWebマーケティングの関係性、またWeb広告の精度アップに向け取り組むべき内容についてお話しさせていただきます。

■ GWでのV字回復に失敗した際に考えるべきこと

GWが終了しましたが、皆様の店舗の業績はいかがでしょうか? 今回のGWは緊急事態宣言がない状況でのものになり、コロナ前水準へのV字回復を目指すにあたっては集客最大化を達成することが必須となるタイミングでした。逆にここで客数を戻さなければ…と考えられる法人様も多かったかと思います。

そういった状況下でWeb集客をはじめとする外部集客への取り組みを推進された企業様が多いかと思います。実際に私のご支援先でも今回のGWにおいてはWeb販促費率を今まで以上にかけ、平時対比以上の集客数を達成した店舗も多数存在します。

では逆にこのGWというタイミングを生かせず、思った以上の集客を達成できなかった場合どうすればよいのか?

※よくある回答で「お盆に向けて準備します」というものもありますが、5月~8月にかけ様々な6.5号機を筆頭に話題性の高い機種が多数出るため、お盆を待つのではなく、このタイミングを生かしていただきたく思います。

GW集客に失敗した際に考えていただきたいのが、今取り組んでいただいている外部販促は本当に効果が高いのか?というものです。

より具体的に言えば来店誘導をしやすい顧客層に販促を実施できているのかどうか?です。 様々な店舗の取り組みを見た際に、来店誘導しやすい顧客を狙えばよいのに…と考えさせられるWeb広告がたいへん散見されます。

本日のコラムでは簡単に取り組める、最も来店誘導をしやすい顧客層へのWeb広告の当て方についてお話しします。普段Web広告を打つ際にこのポイントを意識いただくことで、来店誘導しやすい顧客層へアプローチが可能になるのでぜひ取り組んでいただければと思います。

■ 遊技機CMとTwitterから見るWeb集客成功のポイント

結論をお伝えします。ユーザーの中には来店誘導しやすい顧客層と、来店誘導しにくい顧客層の2種類が存在します。そうなった際に来店誘導しやすい層を狙った方が集客のコスパが良いことは明白です。では来店誘導しやすい層を狙うにはどうすればよいのか?その答えが遊技機CMとTwitterです。

昨年春からテレビCMが解禁され、様々な遊技機のテレビCMが放送されるようになりました。また近年ではTwitterを扱う業界人も多数増えTwitter上で新台の実践動画を流すなど、そこを経由し一般のユーザーに機種情報が届くことも増えました。

実際に私が様々な企業様のご支援をする中で、CMが解禁された昨年春から変わったこととして、新台の導入前における検索数が増えたことが挙げられます。CMの影響により、そこで興味を持ったユーザーが事前に検索をするという現象が起きやすくなりました。

またTwitterも同様で、その実践動画や新台の紹介などを見て興味が高まりその機種を検索するという行為が当たり前になりました。そして、そういった検索をするユーザーの特徴として、スペックではなくその版権に興味を持ったということが挙げられます。

スペックの詳細やその射幸性をもとに検索したというわけではなく、その版権に興味を持ったライトユーザーである可能性が高いわけです。これらの層は射幸性があるイベントでしか集客できない層とは違い、来店誘導が比較的しやすい層でもあります。

よくあるWeb広告の運用に導入後機種もしくは導入1週間前の新台のキーワードのみを広告の配信ターゲットに設定するというパターンが目立ちます。しかし、導入1か月前からその新台を検索するようなユーザーほど一つ一つの新台導入などの告知に反応する度合いは高く、そういった層に広告を配信することはマストになります。

直近の新台でいえば5月上旬から導入されているダンまちなども発表時やTwitterで筐体画像が出回った時、スペックの詳細が発表された時など、それぞれのタイミングで検索数が大幅に上昇しております。

CMをしていた機種となるとその効果はさらに高まります。スペックがいまいちと評された機種においてもCMが実施されたタイミングでの検索数は増えているものが多数存在します。

実際にご支援先ではテレビCM開始時にはその機種を検索するユーザーには広告配信を実施、またTwitterでその機種情報が流れたときにはその機種関係のキーワードの広告配信のみ予算を引き上げ、配信数を増加させるといった取り組みをしておりますが、クリック率などの反応もよい傾向が出ております。

今回のダンまちでいえば下記のようなストーリーで、事前にダンまちを検索したユーザーに向けて段階的にアプローチをかけている事例店舗もございます。

① ダンまちの詳細が発表された段階

ダンまち専用の広告を打ち、流入先の専用LPでは大型アニメ版権登場を大々的に謳い、そのスペックや版権を紹介

② 導入台数確定後

  • LP内でエリア最大導入を告知
  • 演出面の紹介やダンまち用の店内販促を紹介

③ 新台登場後

今後の予定としてですが、出玉ランキングや他のおすすめアニメ機種の小異を行い、ダンまちから他機種へ誘導

これは段階的なストーリーを組んでおりますが、段階的でなくても導入前新台を調べるような温度感が高いユーザー=来店誘導しやすい顧客層ととらえることができ、そこへのアプローチは必須となります。CMを行うような機種の場合は特にそのユーザー層は多く、それらのユーザーへの事前アプローチは必須となります。

■ 結論

今回Web広告運用におけるポイントとしてCM・Twitterを活用した来店誘導がしやすいユーザー層へのアプローチをお話しさせていただきました。普段のWeb広告にこれをプラスするだけで、来店誘導しやすい顧客層へのアプローチ数を増やすことが可能になるためぜひ取り組んでいただければと思います。