6.5号機導入に向けたWebマーケティング

2022-06-09

船井総合研究所

中井将司

6.5号機導入に向けたWebマーケティング

Web戦略

皆様こんにちは株式会社船井総合研究所の中井将司です。

本日のコラムでは、7月以降の6.5号機導入に向けて取り組んでいただきたいWebマーケティングのポイントについてお話しさせていただきます。

■ 6.5号機導入で店舗業績は上がる？

6.5号機の導入が今週からスタートしましたが、皆様の商圏はどうでしょうか？6月は導入機種が少ないものの7月には多数の6.5号機が登場し市場が活性化し、業績が上がるのではと歓喜している店舗様も多いかと思います。もちろん6.5号機の登場でスロット市場の活性化というのは必然的に起こります。

しかし、それが自店業績アップに繋がるかというと必ずしもそうであるというわけではありません。6.5号機登場の恩恵を受け業績を上げるために、重要になってくるポイントとして下記２点が想定されます。

① 5号機撤去離反客の復活販促
② 6.5号機にニーズを持つユーザーを大型店に流させないための販促戦略

6.5号機というスペックアップでスロット客数が良くなるというのは当たり前です。しかし、良くなるといっても既存の6号機ユーザーが移行するだけになる可能性、そしてスペックが良くなるということは最多台数を導入してくるであろう競合の高稼働店や大型法人に客数が流れる可能性すらあるということを考えなければなりません。

実際に私のご支援先でも犬夜叉やアクエリオン、カバネリなどの導入で稼働が上がると歓喜している法人様も少なくはありません。しかし、ここで考えてほしいのが上記のポイントです。今まで通りの営業では単なる6号機からの店内移動で終わります。

また、もしスペックが大当たりした際には、今のぱちんこ市場と同様にエヴァやリゼロを多台数持てば勝ちが確定する資本力の戦いになりかねません。もちろんエヴァやリゼロ、ユニコーンを多台数持てばそれだけで勝てるわけではありませんが、実績機が多台数設置されているかはユーザーのてんぽせんていの一つの重要な要素になります。

まとめると、スペックが上がるといってもただ今まで通り普通に営業しているだけでは、単純に6.5号機機種だけが稼働が良く、既存の6号機が稼働低下、そして地域で6.5号機を最多台数入れている大型法人にシェアを取られるだけになる可能性があるのです。

つまり、ただ導入して終わりではなく、冒頭に述べました①5号機離反客の復活販促②大型店に流させない販促戦略の2点が6.5号機の恩恵を受け業績アップするには必須項目となります。ここから先は私のご支援先で実際に取り組んでいる内容をご説明します。

■ 5号機離反客への復活販促

商圏によってここは大きく異なりますが、5号機撤去時にそのユーザーの約30％が来店をやめたという商圏も珍しくはありません。また残りのうちの大半が4円Pへ流れている傾向もあり、スロット客数が90％近くまで落ちている商圏もございます。

実際に今このコラムをお読みの方の中にも「5号機があったときは遊技していたが、6号機になってからは全然打っていない」という方もおられるのではないでしょうか？今回の6.5号機のスペックアップはこの離反層を戻すタイミングになります。

具体的に取り組んでいる内容として『SMS（ショートメッセージ）』が挙げられます。昔は取り組んでいたという企業様が多くいらっしゃいましたが、LINEを使用する法人が増えた中でSMSというのはユーザーの手元に届く数が圧倒的に少なく埋もれることもないので視認性が高く、たいへん効果的な手段になります。そして一番のポイントは会員データをもとに配信できるという点です。

例を挙げるとするならば5号機撤去後来店回数が減少したor来店なしの客層に絞って配信できるという点が有効視される背景になります。単なる一律配信ではなくユーザー属性に合わせた配信が可能になります。

ご支援先では上記のユーザーに対し、6.5号機の導入機種や6.5号機の違いについて案内をお送りしております。具体的なイメージとしては下記のようになります。

販促企画書はこちら

■ 大型店に流させない販促戦略

そして2点目に重要になるのが、多台数導入が見込まれる大型店に流させないための販促戦略です。6.5号機が大きく当たった場合には過去の初代バジリスク絆や凱旋の時と同様に多台数設置しているかが重要な来店動機になります。もちろんこれは大手法人に負けないぐらい多台数買いましょう！という提案ではありません。

よくある失敗にそもそも6.5号機のどの機種が導入されているか？を適切に伝えきれていないケースが目立ちます。もちろんLINEでの新装案内や店内での導入機種POPは当たり前のように実施されていると思います。そして外部集客を目指してWeb広告でアピールする店舗いらっしゃるかと思います。

しかし、そのWeb広告に失敗している要因が隠れているのです。何に失敗しているか？ですが、その答えは簡単でそもそものぱちんこスロットユーザーに配信がされていない、そして理想でいえば6.5号機を検索しているユーザーに配信されていないことが挙げられます。

実際に多くの支援先店舗のデータを見ていると、すでに犬夜叉やアクエリオン、カバネリ、政宗といった機種はユーザーからの検索が始まっています。情報感度の高いユーザーは既に6.5号機を調べ始めています。これは今回導入された機種も同様です。6.5号機という新たなスペックに対しユーザーも興味を示し検索しているのですが、その温度感が高いユーザーに対しWeb広告を届け切れていない店舗が目立ちます。

まずそもそも販促が上手にできていない状態では、ユーザーも多台数入っているであろう大手法人に流れるのは当たり前です。まずは上記のような温度感が高いユーザーに対し、販促をしっかり届けることを意識いただければと思います。また販促内容については下記の内容を参考にいただければと思います。