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皆様こんにちは。
株式会社船井総合研究所の中井将司です。

本日のコラムでは、6.5号機導入を契機にユーザーの検索傾向がどのように変わったのか?についてお話しさせていただきます。店舗業績アップに向けて、ユーザーがどのようなニーズを持っているのかの把握は必須ですので、ぜひ参考までにご覧いただければと思います。

■ 7月第一週から見るユーザーニーズ

7月に入り、多くの商圏で犬夜叉やアクエリオン、カバネリといった6.5号機の導入が始まりましたが、稼働状況はいかがでしょうか?実際に私のご支援先企業様にこれらの質問をさせていただいたところ、ほぼ全ての企業様で予想以上の稼働状況という回答をされましたが、皆様の店舗でも今までの新台とは異なったスタートを切れたのではないかと思います。

ただこのタイミングで考えなければいけないのは、今後大量に出てくる6.5号機のうちどの機種を買うべきか?ということです。

今回の3機種は6.5号機初期ということもあり、市場に設置されている機械の大半は6.5号機以前のものが多く、そこと比較すればスペックも良いため、設置するだけで稼働してくれるという状態も存在したかと思います。

しかし、今後は新鬼武者2や政宗など様々な6.5号機が大量に登場し、それらの6.5号機の中でもユーザーがどの機種に対してニーズを持っているか?を把握しなければなりません。

そういった状況下で有効になるのが検索ニーズです。検索ニーズとは今までのコラムでも紹介してきましたが、自店商圏内(Web広告を配信したエリア内)においてどの機種がより検索されているか?を把握するためのデータになります。今回はとあるエリアの数値をもとに現在のユーザーのニーズについてお話しできればと思います。

実際のデータをお見せします。なお、関西の某都道府県数県の合算データ(6月後半~7月前半)になります。
※関東と関西でカバネリ等の新台導入タイミングが異なるため、今回は関西エリアで抽出しております。

機種検索集計データ

このデータから言えることとしては、今のユーザーのニーズの大半が一騎当千やエヴァを中心としたぱちんこミドルと犬夜叉やカバネリを中心とした6.5号機に二分されているということです。

そしてさらに言えば、6.5号機の中では一撃性の高さという点で注目を集めた犬夜叉が全国的にも最も検索数が多いことが全国の様々な商圏において共通するポイントになります。実際に私が見ているほぼすべての商圏において、一騎当千か犬夜叉が最も検索され、その後にカバネリ、アクエリオンが続くという傾向がみられています。

また今後の新台でいえば、下記の傾向が現在多くのエリアで見られているものになります。

◆ ぱちんこ

からくりサーカスが最も高く、7月時点で約3%の検索。
二番手三番手にはサラリーマン金太郎もしくは沖縄5夜桜超旋風でそれぞれ1~2%、そしてその次がシンフォギア3で1%以下という形が見られます。

サラリーマン金太郎と夜桜超旋風については発表当初から、情報リリースごとに順調に検索数を伸ばしている傾向があります。そのため導入時には、その二機種に興味ありのユーザーを一人でも多く獲得できるよう、新台案内のWeb広告やスペックの訴求販促などは必須で、早めの準備が必須になります。

またシンフォギア3に関しては6月まではユーザーからの興味関心が上記二機種ほど高くはなく検索数も大きく伸びていない商圏がほぼ多数でしたが、7月頭のCM開始から検索数も伸び始めており、過去のコラムでお話ししたCMによるユーザーの興味関心度アップに繋がっている傾向が各商圏で計測されています。

◆ スロット

スロットについては今後の新台で検索数が多いものとしては新鬼武者2や政宗が挙げられます。もちろん他の機種についても一定の検索数はありますが、その中でも常に多くの商圏で上位に位置するものとしてはこの二機種が筆頭として挙げられます。

それ以外の機械としてはペルソナ5が発表時に大きく検索数を伸ばしたこと、ボンバーガールがTwitter上で話題になった際に検索数を伸ばしたことなど、細かいニーズの起伏はありますが、7月以降は犬夜叉を中心とした導入済新台の検索数が多くなり、そこに検索の興味が流れていることが予測されます。

■ 結論

今回関西のとある都道府県数県のデータをもとに検索ニーズから見るユーザーの興味関心についてお話をいたしました。

これらのデータは商圏のとり方によって大きく異なりますが、自店商圏のユーザーがどの機械に興味を持っているのか?を把握する上では大変重要になります。

導入前から検索が高いものについては初期稼働が良いことが予測され、導入すべきという判断がつきます。逆に業界内ではたいへん盛り上がっていても、実際にユーザーは全く検索していない、興味がないというケースも目立ちます。

今後多数登場する6.5号機の中でどの機械にニーズがあるか?を把握し、市場のユーザーニーズをもとにした適切な機械運用を行っていただくためにも、ぜひ自店商圏の検索ニーズを見ていただければと思います。