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皆様こんにちは 株式会社船井総合研究所の中井将司です。

今回のコラムでは11月のスマスロ導入時の集客最大化に向け、
今から準備しておくべきことについてお話しいたします。

■ スマスロ導入時のシェアアップに向けて

11月のスマスロ導入があと1か月半ほどに迫りました。ユニットが手に入った店舗では初期の4機種のうちそれぞれ何台導入できるか?といった機械戦略の話が店舗や営業本部含め最も気になる点かと思います。

私のクライアントからもヴァルヴレイヴを何台入れるべきか?ヴァルヴレイヴと鏡ならどちらを優先すべきか?といったご質問をよくいただきます。もちろんこちらの機械戦略の話は重要です。ただそれ以上に重要なのはスマスロ導入時に合わせた販促の強化です。

各クライアントと話していると「予想以上にユニットが手に入りました!」「ユニット台数が倍になったので競合とのシェアの差を詰めることができそうです!」というお話を聞きます。ただユニットが増えたのは自社だけではなく競合も同じ状況の可能性があること、また機械についても自社のみがスマスロが入るのであれば別ですが競合にも同じ機械が入ってきます。そのような状況下では機械をただ入れるだけでは何の差別化にもつながらず、一時的な集客数アップになっても客数シェアの大きな変動にはなりません。

もちろん前述したように自店のみが商圏内でスマスロが導入される、競合のスマスロ導入台数と大きく差がついているという状況であれば機械戦略だけでシェアアップは可能です。ただそうでない場合、つまり競合店の方が多く入る、もしくは同台数クラスの場合には機械戦略だけでなく販促面での強化がシェアアップには必須なのです。そのため私のクライアントでは販促強化に向けて何をすべきか?について準備を進めております。

■ スマスロの検索ニーズ

販促面の強化が重要とお伝えしましたが、根幹になるのはあくまで適切な機械戦略です。検索ニーズをもとにした各機種へのニーズについても軽く触れればと思います。商圏により変化はありますが、全国的にはヴァルヴレイヴが4機種の中では最も検索数が多い状況になります。その次が鏡といった状態の商圏が多く見受けられます。

また10月2週目に入ってからはバイオハザードRE:2の検索数が大きく伸びており、商圏内の検索数でバイオがトップになっている商圏が大きく見られ、その結果他機種の検索数は落ちてしまいましたが、その中でもヴァルヴレイヴ、鏡は常に高い検索ニーズもあることからユーザー側からの期待感が見受けられます。

また今週はTwitter上でスマスロSAOのうわさが出ましたが若年層の多い商圏では急上昇、またモンハンアイスボーンについても先週から検索数が大きく伸びており、スマスロを含めスロット全体への期待感の高まりを感じます。6.5号機登場前でいえばここまでスロットの検索数が伸びた機種は番長ZEROやバジリスク絆2、リゼロなど数機種に絞られましたが、この半年間においてはそれと同等もしくはそれ以上に検索される機種が増えている状態です。

検索ニーズについて軽く触れましたがここで認識いただきたいのはスロット全体の期待感の高まりが検索数として顕著に出始めているということです。コロナ以降の業績アップのカギは2次商圏からの集客とそれを達成する集客企画の構築です。2次商圏から集客するにはスロットユーザーをいかに集めきれるか?が重要です。ただ6.5号機導入前はぱちんこ優位でした。スロット優位に変わる中で2次商圏集客は容易になりつつあります。11月末からの業績アップに向け、スロットユーザーに向けた販促強化は必須です。

■ 具体的に取り組むべきポイント

では具体的に販促面を強化する際にどこを取り組むべきか?ですが、結論をお伝えするとLINEです。LINEとお伝えするとすでにLINEには取り組んでいてどこを強化するのか?と疑問に思われる方も多いかと思います。より具体的にお伝えすると「LINEツール導入による顧客属性ごとのセグメント集客」になります。

もちろんWeb広告も必須です。販促といっても集客数を上げるもの、再来店を高めるものに分かれますが、競合からの客数を取りシェアアップするにはWeb広告が必須になります。Web広告についてはキーワードの精度を上げる必要性など過去のコラムでもお話ししておりますので割愛しますが、新規の集客をした後の再来店を強化することが必要になります。

もちろんそれ以前にWeb広告の精度が悪い場合には至急改善が必要です。クリック単価が40円以上になっている場合やクリック率が0.2%以下、検索ニーズを見た際に6.5号機以外が上位に来ているなどに当てはまっていればLINEを強化したとしてもそもそもの集客が機能していません。

LINEの強化方針ですが、通常の配信をしているだけではどうしても再来店力を高めることは難しくなります。スマスロ導入により、競合のスマスロ未導入店舗や導入台数が少ない店舗からの新規客の来店は起きうるでしょう。しかし再来店が弱ければその時だけの集客になります。

自分の店舗の客になってもらうためにも再来店販促の強化は必須です。もちろん再来店という観点では会員販促、いわゆるDMやSMSも有効です。特にSMSが昨今のコロナ禍では集客力が上がりつつあります。といってもただSMSに取り組むだけでは集客は伸びません。ここにも成功している店舗とそうでない店舗に大きく差がありますが、それは今後のコラムでお話しできればと思います。

最後にLINEツール導入で何ができるかをお話しできればですが、例えばLINE上でスマスロ導入案内を行った際にそれにアクションした顧客をスマスロに興味がある顧客と認識し、その方だけに絞った配信ができたりします。LINEの登録者内で、Aさんは6.5号機とスマスロに興味あり、Bさんはジャグラーに興味あり、Cさんは土曜日のバラエティ企画に興味ありとセグメントを分けることが可能になります。この場合で行くとAさんには興味がない案内は送らず6.5号機とスマスロ案内のみ配信、またCさんの場合は土曜日の企画にしか興味がないのでそもそもの配信を土曜日のみにするといったことが可能になります。

このようなセグメント配信をすることで各顧客属性ごとに適した内容を送ることが可能になり再来店の強化が可能になります。ただすべての内容を配信し続ければブロックも増え、いざ再来店を誘導したいときにはもうLINEを見ていないというケースもありうるのです。再来店を強化するにあたりユーザーのニーズが多様化する中で船具面と配信は必須になります。昨年のようにぱちんこ一辺倒で配信すれば集客ができるという状態ではありません。スマスロ導入で市場が活性化する11月末に合わせてぜひLINEの強化を行っていただければと思います。

■ 結論

本日はスマスロ導入時に向け準備すべきこととしてLINEのお話をいたしました。この数年でWeb広告の活用は当たり前になりました。もちろんまだまだ99%以上の店舗ではユーザー以外に配信されているケースが散見され、改善の必要はあります。今後はスマスロ導入でスロット市場のさらなる活性化が見込まれます。

そういった状況下で競合との差をつけるポイントに再来店強化が挙げられ、LINEを活用した顧客属性ごとのアプローチは当たり前に行うべきことになっていくと考えています。もちろん他業種ではすでにこのような取り組みは当たり前になりつつあります。ぜひ11月末に向け今から準備をいただければと思います。

今回LINEツールについてお話ししましたが、詳細を知りたいという企業様はCFYまでお問い合わせいただければと思います。